「山を泳ぐ」
am4:00 ホテルのカーテンを開けると目の前は山だった。 明け方の山は風に吹かれて波のようにうねっていた。 私はベランダから一歩も動かずにシャッターを切り続けた。 レンズを通して拡大していく景色に反比例して自分の存在が縮小していった。
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